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春の薬膳と春の体調管理。5つのポイントと対策

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今回は春の薬膳についてお話しします。

春はどういう季節かというと
自然界では寒さが終わり、徐々に植物や動物たちが目覚め

植物も動物も活動が次第に活発になってきます。

それは人間も同じで
人間の体も春になり徐々に活発になり始めます。

体の働きが活発になると
五臓(肝、心、脾、肺、腎)の中では
肝の働きが活発になります。

そこで大事になってくるのが
活発になりすぎている肝の気を整え、
落ち着かせることが大切になってきます。

そのまま肝を活発な状態で放っておくと
いろいろな体調不良が出てきてしまいます。

肝の機能が活発になりすぎて
肝機能が悪くなってしまうと、体内の気血の流れが悪くなり
イライラやストレス、自律神経の乱れ、不眠症高血圧、
また吹き出物などの肌トラブルなどにもなりやすくなります

そして春は体内の機能が活発化するので
合わせて体内の免疫機能も活発化します。

そうすると、時に体内の免疫機能が強くなりすぎたり、活動に異常をきたし
免疫機能の異常から花粉症やアトピーなどのアレルギー症状にもなりやすくなったりします。

以上の観点から

春の体調管理、春の薬膳として
5つのポイントと対処をお伝えしたいと思います。

①活発になりすぎた体を落ち着かせる。
(肝気が上がりすぎるのを抑える)

「肝気(肝臓の気)」が活発になりすぎやすいのが春です。
特に興奮しやすい人は、肝の気を落ち着かせ、正常にする働きのある食材がオススメです。

●肝の解熱、解毒を助ける。※主に青い食材、苦味のある食材に多いです。
蕎麦、あわ、小麦、豆腐、もやし、えだまめ、豆類、セリ、セロリ、三つ葉、
白菜、キュウリ、ゴーヤ、トマト、ごぼう、キウイフルーツ、
あさり、ハマグリ、貝類、菊花、緑茶、紅茶、抹茶、薄荷、葛(くず粉) など。

春の野菜には
山菜、ふきのとう、タラの芽、ウド、セリ、フキ、菜の花、タケノコなど
苦みがあるものが多いのですが、
苦み成分は冬の間、活動が停止していた胃腸の動きを刺激し、
体に溜め込んでしまった老廃物を、体外に排出してくれる作用があります。
中医学では苦味は余分な熱を取り解毒する働きがあるとされていますので、
苦味がある春野菜には上がりすぎた肝の気を抑えるとともに、
デトックス効果もあるのでオススメです。
※上記の食材は体の冷やす食材が多いので、
冷えが気になる方は暖かく調理したり、温める食材と共に取ることをすすめます。

上記の食材を使った献立
●たらの芽、菜の花、タケノコの山菜たっぷりうどん
●葛きりの抹茶黒蜜あんみつ
●三つ葉とあさりの酒蒸し
●枝豆と豆腐のゴーヤチャンプルー

②肝を補う(血液や体液を補い、肝(肝臓)のバランスを整える)

肝(肝臓)の働きが過剰になると、必要な体の水分、潤いや血液を失いやすくなり、
目の疲れや、爪が割れやすくなったり、髪や肌のパサつき、乾燥にもつながったりします。
食材から充分に水分補給すれば、血液量が増え、
老廃物の代謝がしやすくなり、肝臓の解毒作用の負担が軽くなります。
春は新鮮な野菜が店頭に数多く並びます。こうした新鮮な野菜を充分に食べて、
冬の間に失われたビタミンやミネラルを補給しましょう。

●補血(血液を補い、肝臓の機能を整える)
※主に黒い食材、ミネラルを多く含んだ魚介類に多いです。
イカ、タコ、貝類、マグロ、魚の血合い、レバー、ぶどう(干しブドウ)、
ライチ、にんじん、ほうれん草、黒きくらげ、黒ゴマ など。

●補陰(体液を補い、体に潤いを与える)
※主に白い食材に多いです。
牛乳、豆乳、豆腐、チーズ、豚肉、ほたて貝、卵、いちご、
小松菜、アスパラガス、白きくらげ、松の実、白ゴマ、クコの実 など。

上記を食材と使った献立
●イカとホタテの豆乳チーズグラタン
●ほうれん草と白ごまと松の実の白和え
●豆乳と干しぶどうのチーズタルト
●枸杞のみと牛乳プリン
●アスパラガスの豚肉巻き

③胃腸を補う(消化吸収機能を助ける)

中医学では、脾胃(胃腸)は体内活動のエネルギーを作り出すところ
肝と脾胃(胃腸)の関係は密接で、ストレスで肝の調子が悪くなると、
脾胃(胃腸)に悪影響を与え、食欲不振や下痢、便秘になったりします。

例えば悩みがあったり、失恋や、ストレスなど
いろいろ辛いことが重なって気分が落ち込むと食欲がなくなりますよね?
まさにその状態です。笑
なので肝(肝臓)の影響に左右されないようにするためにも、
脾(胃腸)を補う食材もとることをオススメします。

脾(胃腸)を補う食材。
※主に炭水化物などの甘味の食材、五色だと黄色の食材が多いです、。
米、じゃがいも、山芋、かぼちゃ、さつまいも、にんじん、
しいたけ、そら豆、はと麦、とうもろこし、鶏肉、牛肉、はちみつ など。

上記の食材を使った献立
●ゴロゴロじゃがいものカレーライス
●そら豆とトウモロコシのずんだ餅
●牛肉と山芋のお好み焼き
●しいたけ、じゃがいも、人参、牛肉のハチミツ入り肉じゃが

 

④肝の巡りをよくし、肝機能のサポート。

「酸味」血液の流れを良くし、肝機能をサポートします。
なので元気な人、怒りっぽい人、高血圧な人など
気血が滞りやすい人には時に酸味の食材がオススメです。

酸味の食材
リンゴ、キウイフルーツ、マンゴー、パイナップル、レモン、すもも、酢 など。
上記の食材を使った献立
●隠し味のお酢を入れた、特製フルーツ酢ムージー

⑤香りのある食材で花粉症、春の風邪対策。

香りのある食材は、気の巡りをよくし、体内の解毒や解熱、
また炎症作用の鎮静などに効果があり、花粉症や春のカゼに最適です。

香り食材
セロリ、シソ、春菊、三つ葉、エゴマ、パクチー、パセリ、
生姜、ねぎ、菊花、ミント、ジャスミン茶、
陳皮、みかん、きんかん、グレープフルーツ など。
※柑橘類は皮ごと食べるとより効果があります。なのできんかんなんかがとてもオススメなります。

上記の食材を使った献立
●グレープフルーツとミントのモヒート風ジュース
●パクチー、三つ葉、セロリのチョレギサラダ
●セロリ、生姜、パクチーを入れた鶏肉フォー

 

以上の内容を参考に、春の体調管理やってみてください!

薬膳コンシェルジュ 内村 宗宏

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ABOUTこの記事をかいた人

現在は主にvalu中毒者、そして薬膳コンシェルジュとしても活動中。南青山にある焼肉・薬膳鍋の雑草家にたまに居ます。健康あってこその楽しい人生!をモットーに、食に関する健康、肉体と心に対する健康を勉強し、さらに新しいことはすぐ飛び込み、日々学んだことをブログを通してアウトプットしております!このアウトプットを通じて、皆さんと繋がり、そしてお役に立てたら最高です!メッセージやその他SNSとかもやってるので気軽に声かけて下さい!