
この時期に冷え性?と思う人もいますが
暑いこの時期でも、室内や電車内のエアコンで
冷えの症状が辛いという人って意外と多いんです。
そして、冷え性と聞くと皆さん、体が冷えると
ひとくくりにしてしまいがちなのですが
実は冷え性にも様々なタイプが存在します。
そして、タイプによっては
全く逆のアプローチが必要になってくるのです。
単純に体を温めれば良いというものでもありません。
また食事に関しても、タイプによっては同じものを食べても
冷えが解消される人、逆に悪化してまう人もいるので
まず一番大事になってくるのは
やはり自分の体調を知る。
そしてその体調に合わせた食事、体調管理をする
これが非常に大事になってきます。
てことで今回は鏡で簡単にセルフチェック出来る
舌診(ぜっしん)のやり方と
その舌の状態で分かる、冷え性のタイプとその対処方を紹介して行きます。
では早速、鏡で自分の舌をチェックしてみましょう。
ここで注意して頂きたいのですが
舌をチェックするときは、舌の色などを正確に見るために
室内であれば出来るだけ蛍光灯などの白色系の電気で見るようにしてください。
次に、食事中や食事直後ですと
食べたものによって、舌の色や状態が変わってしまうので
出来るだけ食事前、もしくは食後に歯磨きをして
数時間空けたあとに見るようにしてください。
そして舌のどこを見るかとうと
●各舌の場所
舌先、舌の中央、舌の奥、舌の左右の縁。
●舌の全体の色
白い、ピンク、赤い、紫など
●舌の大きさや形
舌が痩せている、小さい、ぼてっと大きい、歯形がついている、
亀裂が入ってる、舌にポツポツがあるなど
●舌についてる苔(こけ)の状態
白い、黄色い、少ない、多い、
世界地図のように所々こけが剥がれている
べったりとしている、水っぽいなど
以上を意識して舌を観察してみてください。
それではこれから、その舌の状態で分かる
5つのタイプ別の冷え性を紹介して行きます。
自分の舌の状態と照らし合わせて
当てはまるところがないかチェックしてみてください。
①元気不足タイプ
●舌の色が淡く、形がボテっとしていて、
舌の周りに少し歯形がついている。
②血液不足タイプ
●舌がピンクより淡い色をしている。
形は薄くて小さく、亀裂が入っている。
また舌の潤いも少ない感じ
③自律神経不調タイプ
●舌の周りが赤く、分厚く硬い。
舌の中央部分が黄色または白いコケが多い。
④血液ドロドロタイプ
●舌全体が暗い紫色、
一部に黒い点やチョコレートのシミのような斑点がある。
舌の裏の2本の血管が太く浮きでている。
⑤水たまり、むくみタイプ
●舌が肥大化していて、ハッキリと歯形がついている。
コケが厚く黄色い色をしている。
⑥体を温める機能が低下しているタイプ
●舌が全体的に色が淡く白い、
舌の周り少し歯形がついている
※これのどれか必ず一つという訳ではなく、
複数のタイプが合わさっている場合もあります。
それでは詳しくタイプ別の説明と
その対策を紹介します。
ただ6つ全て説明すると
文章がかなり長くなってしまうので
今日から6回に分けて、一つずつ説明をしていきます。
今回はこちらのタイプを紹介します。
①気虚(ききょ)体質 元気不足タイプ
体の元気がなくて、冷えてしまうタイプです。
舌の状態・・・色が淡い色をしていて、舌の回りに歯形がついている。
これは元気が不足しているので、まず血色が良くない為に、舌が淡い色をしております。
あと元気がないと、なんか体の力がなくダラってしますよね?笑
舌も同じように元気がないと、締まりがなくダラっとした舌になり
結果、口にしっかり収まらないので舌に歯形がついてしまいます。
このタイプの冷え性の特徴と冷える理由
お腹と手足が冷える。胃腸が弱く栄養の消化吸収が出来ず、
さらに新陳代謝も低下していて、体の熱を作り出すことが出来ず冷える。
どんなことに気をつければ良いのか?
胃腸を冷やさない、腹巻などでお腹なるべく冷やさないようにする。
また冷たいものなどは出来るだけ控える。
食べないと元気がでないと言って、無理やり食べるようなことはせず
温かくて消化に良いものを、しっかりとよく噛んで、腹八分目を意識して食べる。
というように胃腸をいたわるようにしてください。
また過労や睡眠不足にも注意が必要です。
このタイプの冷え性にオススメの食材。
健胃(けんい)作用のある食材
芋類(米、山芋、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃなど)
豆類(そら豆、枝豆、豆もやしなど)
補気補血(ほきほけつ)作用、体の気や血を補う食材
肉類・・・牛肉、豚肉、鶏肉
魚類・・・かつお、まぐろ、うなぎ、あじなど
オススメ生薬
なつめ、高麗人参など
元気不足の人のポイントは
とにかくお腹を冷やさない、
温かい消化に良い物を食べて胃腸に負担をかけない。
あとは睡眠、過労に気をつけるですね!
ということで元気不足タイプの人は
以上の内容を参考にして
体調管理して見てください!
薬膳は一日にしてならず、
季節や体調に合わせた日々の食事が
健康的で美しい体を作り出す。
薬膳コンシェルジュ 内村 宗宏
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