
本日も梅雨にオススメの食材を紹介したいと思います。
まず梅雨になりやすい体調のお話から
梅雨の季節は湿気が多く、体に余分な水分が溜まりやすくなります。
そして体に余分な水分が溜まってくると、むくみや体が重だるくなったり
胃腸が不調になり、消化不良、食欲不振にもなりやすくなります。
また自立神経の乱れもおこりやすく
自律神経が乱れると、憂鬱な気分や、
免疫機能の乱れやすくなり、
そこから喘息やアトピーのような症状もでやすくなります。
そんな梅雨の対策としては、
体の溜まった余分な水分を取り除き
余分な水分によって滞ってしまった
体の気の巡りをよくする必要があります。
そこでオススメする
今日の梅雨の食材は『シソ』です。
シソの主な薬膳的効能
理気活血・・・体の気と血のめぐりをよくする。
香り系の野菜(パクチ、ミョウガ、セロリなど)は大体この効能ですよね。
あと梅雨に取ると良い野菜も、大体香り系の野菜です。
温性・・・体を温める作用がある。
血の巡り悪くて冷え性になる、
瘀血(おけつ)体質の人にもオススメの食材と言えますね。
帰経・・・脾
脾とは消化器系全般を言い、シソの香り成分は胃液の分泌促し
消化器能を助ける作用があります。
五味・・・辛味
辛味は肺や大腸に働きかけ、体を温め発散作用があり
体の余分水分を排出させたり、体の滞った気を発散させリフレッシュする作用があります。
以上がシソの薬膳的効能になります。
効能を見ると、梅雨の体調管理にぴったりの食材だと分かりますよね。
最後にシソの豆知識、
シソの効果が発揮されるのは、実はシソの香り成分からだって知ってました?
そしてシソの香り成分は葉っぱの表ではなく
葉っぱの裏に小さな水玉のようにくっついているのです。
この香り成分は揮発性が高く、香りの水玉が潰れると蒸発してなくなってしまうんです。
なので手でちぎったり、まな板で包丁などで切ってしまうと
すぐにこの香り成分の水玉が潰れてしまい、
シソの効果や香りが半減してしまうので
そのまま使うか、カットしたい場合は、
枝の部分を持ちキッチンバサミでカットすることをオススメします。
さらによりシソの香りを楽しみたいという場合は
シソ巻きなどの料理に限りますが
シソの裏部分を表にして巻くと、香りの水玉が表にでるので
食べた時の香りが全然変わってきます。
また香り成分は揮発性が高いので
加熱する場合は短めにしましょう。
ということで上記を参考に
梅雨の体調管理にはシソを普段の食事に
少し意識して取り入れてみましょう。
薬膳は一日にしてならず、体調に合わせた日々の食事が
健康的で美しい体を作り出す。
薬膳コンシェルジュ 内村 宗宏
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